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4月12日
「受診経験のある患者における受診行動調査」
受診経験のある患者さんの約4人に1人が治療を中断したことがあると回答
その内「症状が治まっていなかった」にも関わらず、治療を中断したのは41%
発表日 4月11日
発表者 ファイザー(株)

「受診経験のある患者における受診行動調査」

受診経験のある患者さんの約4人に1人が治療を中断したことがあると回答
その内「症状が治まっていなかった」にも関わらず、治療を中断したのは41%


●専門医を最初に受診した患者さんと非専門医を最初に受診した患者さんの割合には差がありませんでした。また、初診以降、医療機関を変更した経験については、専門医受診者と非専門医受診者では差が無く、非専門医で継続治療を受けている患者も多いことがわかりました。
●初診時に告知される病名や、処方されている薬剤から、専門医と非専門医の治療の違いが見られました。
●「病気の説明」と「薬剤の効果」が「治療全般満足度」に影響を与えていることがわかりました。
●非専門医を最初に受診した際、身近な医療機関の場合では、具合が悪くなってから受診までの期間は短く、患者満足度が高い傾向が見られました。それ以外のケースでも、受診までの期間が短いと患者満足度は高い傾向が見られました。


 ファイザー株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:岩崎博充、資本金:648億円)は、2007年3月19日から30日にかけて、日本国内に在住する12歳以上の一般生活者のうち、うつ病・うつ病関連疾患(注1)で受診経験がある1,000名を対象に、「受診経験のある患者における受診行動」についてインターネット調査を実施しました。

 今回の調査では、過去にうつ病やうつ病関連疾患によって医療機関を受診した人のうつ治療の中断経験や最初に受診した医療機関について、また、治療の際に重視することや治療に対する満足度について集計を行いました。
 (注1)うつ病関連疾患:不安神経症、神経症・心気症、不眠症、心身症、パニック障害、自律神経失調症、ストレス障害、気分障害、適応障害。


 今回の調査では、主に次の5つの点が明らかになりました。
 *ニュースリリース中の数値は、全て小数点第1位を四捨五入しております。


■専門医を最初に受診した患者さんと非専門医を最初に受診した患者さんの割合には差がありませんでした。また、初診以降、医療機関を変更した経験については、専門医受診者と非専門医受診者では差が無く、非専門医で継続治療を受けている患者も多いことがわかりました。

 「最初に受診した医療機関はどこですか」との問いでは、専門医を受診した回答者は53%で、非専門医を受診したのは45%でした。メンタルな疾患の初診受診先の約半数は専門医で、初診段階でも専門医の受診意向は低くないことがわかりました。

 また、「最初に医療施設を受診してから治療の途中に医療施設を変更したことがありますか」という問いでは、専門医受診者では26%、非専門医受診者では30%の患者に変更経験がありました。

 初診受診先から変更パターンでは、専門医から専門医に変更が43%、専門医から非専門医が5%、非専門医から非専門医が22%、非専門医から専門医が27%で、変更パターンは、専門医から専門医の割合が最も高い一方で、非専門医で継続治療を受ける患者も2割いることがわかりました。
 ※専門医は精神科、心療内科、小児心療内科、非専門医はその他の診療科を指す


■受診経験のある患者の約4人に1人が治療を中断したことがあると回答
 その内「症状は治まっていなかった」にも関わらず、治療を中断したのは41%

 「うつ病・うつ病関連疾患に関する治療を中断したことがありましたか」の質問では1,000人中、25%(252人)、4人に1人が「中断したことがある」と回答しました。
 また、中断時の病気の状態については、30%(76人)が「症状は治まっていた」、41%(104人)が「症状は治まっていなかった」、26%(65人)が「両方のケースあり」と答えました。
 その理由としては、「通院が面倒」、「通院するほどの病気、症状ではないと思った」、「症状が良くならなかった」が多くあげられたことより、まだ症状が治まっていないと自覚しているにも関わらず、治療を中断してしまう現状が明らかになりました。


■初診時に告知される病名や、処方されている薬剤から、専門医と非専門医の治療の違いが見られました

 初診時の診断で「うつ病・うつ状態」と診断された割合は、専門医で52%に対して、非専門医では、17%でした。非専門医受診者では、うつ病・うつ状態と診断されず、自律神経失調症などの診断がされるケースが専門医に比べ多く存在することがわかりました。
 また、専門医受診者と非専門医受診者のメンタルな疾患治療のための薬剤服薬状況は、非専門医受診者では、単剤処方(特に抗うつ剤以外)が多い傾向にある一方で、専門医受診者の方が、より多くの薬剤を服用している傾向にあることがわかりました。


■「病気の説明」と「薬剤の効果」が「治療全般満足度」に影響を与えていることがわかりました。

 専門医受診者と非専門医受診者について「治療全般の満足度」について分析を行ったところ、専門医受診者では「医療施設の雰囲気、受診のしやすさ」、「薬剤の効果」、「医師の病気の説明」が、非専門医受診者では、「医師の病気の説明」、「薬剤の効果」が強い影響を及ぼしていることがわかりました。

 項目別に満足度を比較したところ「医師の病気の説明」では、専門医受診者の満足度が高い状況にありましたが、「薬剤の効果」については、満足度の違いは見られませんでした。

 また、専門医受診者では「副作用の少なさ」の満足度が、非専門医受診者に比べ低い傾向にあり、「治療全般満足度」は専門医の方が高いものの、効果や副作用といった治療内容よりも、病気の説明が専門医受診者の満足度の高さに影響している傾向が見られました。


■非専門医を最初に受診した際、身近な医療機関の場合では、具合が悪くなってから受診までの期間は短く、患者満足度が高い傾向が見られました。それ以外のケースでも、受診までの期間が短いと患者満足度は高い傾向が見られました。

 初診時、普段かかっている身近な医療機関を受診した人の満足度は、専門医受診者では「初めて」利用した施設と満足度の違いは見られませんでしたが、非専門医受診者では、各項目とも普段かかっている医療機関の受診者の満足度が高い傾向が見られました。
 一方、症状に気が付いてから受診までの期間が早いと患者の満足度が高い傾向を示していたことから、身近な疾患であるうつ病を日頃の診療の際にできるだけ早く発見、診療することについて、かかりつけの医師が取り組むことで、患者満足度に寄与することも考えられます。


◆今回の調査結果について−
 鳥取大学医学部統合内科医学講座精神行動医学分野教授中込和幸先生のコメント

 診療に対しての満足度を検討した結果、残念ながら現在の診療・治療に満足をされていない患者さんがいらっしゃることがわかりました。その結果、せっかく受診されていても、治療や通院を中断されてしまうという今後のうつ病医療に関する課題が示されたと思います。
 調査では、症状が治まっていないと自覚しているにも関わらず治療を中断してしまう人が、治療を中断された患者さんの約7割を占めていました。患者さんの治療全般満足度には、「医療施設の雰囲気」、「医師の病気の説明」が「薬剤の効果」とともに影響していることが明らかになりましたが、患者さんが疾患を理解し、安心して治療に専念できる環境を創出していくことができるよう、医師側の意識を更に高めていく必要があります。
 
 また、最初に受診した医療機関として、約半数近くの人が「普段病気の際に受診している施設」と回答しており、身近な医療機関を選択していました。最初に受診した診療科としては、半数近い人が専門医ではなく非専門医を最初に受診していました。このことからも、うつ病治療においては、かかりつけ医の役割が重要であることがわかります。うつ病の治療では、「周囲に知られたくない」などといった理由から、悩んでいても受診をしない人が多いのが現状です。患者さんが最初に受診する機会が多い、かかりつけ医で相談・治療ができるようになれば、効果的にう病の早期発見・早期治療へつながっていくと言えます。「うつ病は誰でもかかりうる病気」という認識が広がれば、治療に抵抗を感じる方の意識も変わっていくのではないでしょうか。
 
 発病から初診までの期間が短い程、治療に対する満足度が高い傾向が見られました。この点からも、うつ病の治療においては早期発見・早期治療が非常に重要であることがわかります。
 特に、最初に患者さんが受診する可能性が高いかかりつけ医による病気の説明や診断、薬剤に関する正しい服用方法が適切になされることが、患者さんの満足度を高めることにつながります。かかりつけ医と専門医がお互いに上手く連携をとり、患者さんにとってよりよい治療環境を創出
していくことを強く望みます。


以上


 ※調査結果は添付資料をご参照ください

【関連ホームページ・資料】
ファイザー(株) ホームページ
参考資料



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