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メディネット、C型肝炎ウィルス由来肝細胞がんに対する新たな治療法の確立に向けて
東京医科大学及び瀬田クリニック新横浜と共同臨床研究を開始
株式会社メディネットは、平成20年1月7日、学校法人東京医科大学(東京都新宿区、理事長:伊東洋、研究責任医師:同大学内科学第四講座教授森安史典)、瀬田クリニック新横浜(横浜市港北区、院長:金子亨)と共同で、C型肝炎ウィルス(HCV)由来肝細胞がんに対するラジオ波焼灼(しょうしゃく)(RFA)療法(i)と樹状細胞ワクチン療法(ii)の併用療法に係る臨床研究を開始しましたのでお知らせいたします。尚、本共同臨床研究における免疫学的研究責任者として、東京大学大学院医学系研究科免疫細胞治療学(メディネット)講座垣見和宏客員准教授が参加いたします。
C型肝炎ウィルス(HCV)の持続感染者数は、日本国内で150万人以上(iii)、全世界で約1億7千万人(iv)と推定されています。一方、平成18年の国内における肝がんによる死亡者数は約34,000人で、がんによる死亡者の10.2%を占めて肺がん、胃がん、大腸がんに次いで第4位となっており(v)、肝がんの約90%を占める肝細胞がんの内、約80%がHCVの持続感染に起因すると言われています。肝がんに対しては、ラジオ波焼灼(RFA)療法、肝動脈塞栓(そくせん)術(vi)、肝動脈塞栓化学療法等の治療が行われていますが、ウィルス感染による炎症が肝臓全体に生じていることなどから、これらの治療を行なってもがん細胞が残存し再発する可能性が高いため、HCV由来肝細胞がん治療においては再発を予防する新たな治療法の確立が求められています。
本共同臨床研究は、HCV由来肝細胞がんに対して、ラジオ波焼灼(RFA)療法後に樹状細胞ワクチン療法を併用する治療法について、その安全性を検討いたします。具体的には、樹状細胞を腫瘍内に局所注入することで、ラジオ波焼灼(RFA)療法後に残存するがんの増殖を抑制または排除することにより、再発を予防する新たな治療法の確立を目指します。尚、メディネットと東京医科大学、瀬田クリニック新横浜は、本共同臨床研究と同様の臨床研究を平成18年7月に開始しておりますが、メディネットが新たに開発し平成19年8月に提供を開始した、樹状細胞の感作にゾレドロン酸を用いる新規細胞加工技術を導入するなど、新たなプロトコルにより実施するものです。
本共同臨床研究においてメディネットは、メディネットが保有する各種基礎データを提供するとともに、免疫学的反応の測定、及び本共同臨床研究から得られるデータを解析する役割を担っています。本共同臨床研究を通じて樹状細胞ワクチン療法を用いた新たな治療法の安全性及び臨床効果が確認されれば、肝細胞がんにおける新たな治療法の確立につながるものと期待しております。
尚、本件の業績に与える影響は軽微であります。
以上
(i)ラジオ波焼灼(RFA; Radiofrequency Ablation)療法 肝臓のがん病巣に刺した針の先端からのラジオ波による熱により、がん細胞を死滅させる治療法。がんの直径が3cm以下であり数が3個以下の場合に適応される。
(ii)樹状細胞ワクチン療法 末梢血液中の単球から分化させた樹状細胞に、その標的の情報をT細胞へ提示する能力を付加して体内に戻す治療法。投与された樹状細胞は患者の体内でT細胞へ標的の情報を伝え、特定のがん細胞を攻撃するCTLが活性化されることを期待する。
(iii)「C型肝炎について(一般的なQ&A)」(厚生労働省)
(iv)Fact sheet N°164. World Health Organization
(v)「平成18 年人口動態調査悪性新生物の主な部位別にみた死亡数・死亡率」(厚生労働省)
(vi)肝動脈塞栓術
がん細胞に栄養する肝動脈を遮断し、がん細胞へ酸素や栄養物などが供給されない状態にすることで、がん細胞を壊死させる治療法。周囲の正常細胞は肝動脈だけでなく門脈からの血流によっても酸素や栄養物を受け取るため生存し続けることが可能であり、がん細胞を選択的に壊死させることができる。完全に治る率は低いため、繰り返し行うことでがんを抑制する必要がある。
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