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28:半夏生(はんげしょう)・中元
1:半夏生(はんげしょう)
最近身近に見ることが出来なくなってきたドクダミの科の植物ですが、カラスビシャクの漢名で肩白草とも言い、半夏生の頃、白い葉を付けるところからこの名が付いたようです。ドクダミのような独特な臭気をもっています。
昔、この白い葉が見える頃には田植えが終ってないと不吉と言われていました。
それは、この日には天から毒気が降りてくるとか、地中に毒素が溜まっているために毒草が生えるなどの迷信が言い伝えられていて、タネを蒔かないからです。
本来半夏生とは、二十四節気をさらに三分割した七十二候の1つであり、夏至の第三候に当ります。また、太陽の黄経が100度に達する夏至から十一日目に当たる頃のことで、大体七月二日ごろになります。
関東では、この日を畑作の祝日として小麦で焼きもちを作り、田畑の神様に供え、地方によってはこの日の天気でその年の作物の出来、不出来を占ったこともあったようです。
またこの日を、田植え終わりの目安とされていました。
暦ではその後に小暑があります。


2:中元

今月は「お中元」の時期。
陰暦七月十五日を中心に行われる死者や祖霊をお祭りする盂蘭盆会や魂祭があります。
発祥はもちろん古代中国で、殷代には暦が考えられ、戦国時代にはほぼ完成。
その暦(旧暦)の中で一年を3分割してから、正月十五日を上元、七月十五日を中元、十月十五日を下元と呼び、合わせて三元と称したのです。
とくに中元は、日頃の罪が許される道教の考えにある「贖罪の日」として土地神様をもてなし、終日火を焚く習慣があったようで、盂蘭盆と同時期だった為に国内で広く普及したと思われます。
日本にはその時期に合わせて恩人に贈り物をする習慣があります。
つまり、中国から伝わった盂蘭盆経に基づいて行われるお盆には、祖霊を供養する習慣だけでなく、生きている父母や恩人に贈り物をした習慣も共に伝わったのです。
塩や銀を贈って幕府のご機嫌を伺う慣習も一般化されるようになったのは、ほんの近年。戦後になってからのことであります。
推古天皇の時代からあったとされるこの習慣、まさしく今日では、上司や目上への感謝の気持ちから義理や賄賂性の強い贈り物まで、デパートが喜びそうな季節となりました。

蛇足ですが、麻雀にある「三元牌」はこの三元から出ています。

井上象英
観象学講究総本部代表・京都比叡山赤山禅院鑑定士
17才で観象学人(易道観象派宗家)の門下生となり、暦法と神道学を修める
後に易学・気学・姓名学・墓相学及び風水学鑑定士資格取得す
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