| 17: 菖蒲&菖蒲湯・粽(ちまき) |
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初夏、花茎の中程に黄緑色の小さな花を棒状に咲かせる菖蒲の葉は、芳香があり、根茎を乾燥させて「菖蒲根」とした胃薬になるほど薬効も高い。アヤメ・ハナショウブとは葉の形が似ているだけで全くの別種。とくに旧暦の五月は梅雨時期でもあり、昔から疫病や流行病の多い月だとされ、その災い除けとして軒先に菖蒲やヨモギを下げ吊るしたのである。
もちろんそこには邪気や悪鬼を祓う霊力があると信じられていた。
古く中国には、邪気祓いと無病息災を祈願して五月五日に蘭の葉を入れた湯に入る風習がある。これを「蘭湯」「沐浴(湯)」と言うが、日本でも菖蒲湯に入る習慣が生まれていた。
物忌みの月はその邪気を祓うために菖蒲湯に入ったり、菖蒲をひたしたお酒を飲んだりすることが多く、ゆず湯に入ったり九月に菊酒を飲んだりする行事と同じこと。
近年になって、三月三日の節句と対応させて、菖蒲→尚武となり、男子の節句に固定したが、「あやめの節句」、「重五の節句」、「端陽の節句」、そして「子供の日」と変遷し、今日では国民の祝日に定められている。
また鎌倉時代、五月五日の端午の節句にあわせて、菖蒲の葉で作った兜と刀で合戦の真似をする行事が始まり、桑を芯にして菖蒲の葉を束ね、ツトにして地面を叩き、音の大きさを競う「菖蒲打ち」となり、その音の大きさや音色で秋の収穫の吉凶を占った。
更にその後、男子がこの菖蒲剣を腰に刺したり、茅や菰を巻いて馬の形に作った「ちまき馬」や木刀の柄に菖蒲の葉を巻いて男子の初節句に飾る(尚武太刀)ようになる。
もちろん子供達は、合戦のいでたちで家々を回り、ちまきやお菓子をもらう楽しみも。
大人達は、邪気祓いとして菖蒲の葉や根を刻んで漬けた菖蒲酒の宴を楽しむ行事であった。
粽(ちまき)
端午の節句にはちまきが付きものだが、このちまきは、もち米やうるち米の粉、葛粉などで作った餅菓子。その形状は長円錘型のことが多く、笹や真子母、或いは栴檀の葉で巻いてイグサや5色糸で縛って蒸してある。伊勢物語にも登場するほどその歴史は古い。
ちまきとは「茅巻」の意味であって、そのルーツは中国の戦国時代の屈原物語に由来する。
江戸時代になると、ちまきもお菓子として珍重され、「御所ちまき」、「葛ちまき」、「羊羹ちまき」など、上新粉を材料にした「道喜ちまき」、九州の鹿児島地方では竹の皮に包まれた「あくまき」として知られている。
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| 現代のひな祭り(女児のお祝い)とは程遠い縁起でした・・・。 |
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井上象英
観象学講究総本部代表・京都比叡山赤山禅院鑑定士
17才で観象学人(易道観象派宗家)の門下生となり、暦法と神道学を修める
後に易学・気学・姓名学・墓相学及び風水学鑑定士資格取得す
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