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16: 山遊び
花より団子。飲んで歌ってストレス発散!ろくに花も咲いていないのに結構楽しそうに騒いでいる方々、日ごろ足りないコミュニケーションをここで充電しているようだ。
こんなお花見でも、元は決まった日に村を挙げて行う神聖な神事であり、豊作に先立ってなくてはならぬ行事であった。
家族や親戚、隣近所のお仲間達とお弁当や飲み物、お菓子や果物といった食べ物を持参して近くの山や高原に登り、花を愛で春の季節到来を体中で感じながら食事をする。自然と会話は弾み、歌を歌えば手拍子も・・・となる。これは昔からあった山遊びの行事であって、山野に上って神様を迎え、豊作を祈願する祭事なのである。
地方によっては、「山いさみ」「山磯遊び」「山見」などと言い、関西では桃の節供である旧暦3月3日に、関東では旧暦の4月8日と決めて、村の鎮守様を中心とした村を挙げての年中行事になっている。つまり、健康な男女はこの日は家に残っていてはいけない決まりがあった。また、昔田植えの始まるころ、村の若者達は野山にこもり物忌みをしたようだ。男は田の神様として、娘は巫女としての許しが与えられ、青春を謳歌した季節でもあった。時に、山遊びの日は、山から季節の花(山椿や山桜など)の枝を竿に結んで田んぼの水口に突き刺してから祭りの行事をする。この花は神や巫女の資格を現すシンボルとして、自分で取ってきて自ら刺すらしく、田んぼでない場合は家の軒先に高く立てるのだ。もしかして、年頃の青年男女が恋人募集のメッセージとして軒先に立てたかも知れない。また、山から取ってきた花をお墓や仏壇に供えることもした。九州や三陸方面で行われる潮干狩りも磯遊び行事の一つで、山遊びと同じように自分の罪や穢れを祓い清めるために、海や川に入る習慣の一例である。

ところでこの時期、最も甘い香りと美しい純白の花を咲かせる木がある。それは梨。八重桜がほころび始めるころ、生垣に囲まれた梨畑が、まるで綿雪をかぶったかのように一面真っ白に染まるさまは見事としか言いようがない。学生時代に通った車窓からの眺めを今でも忘れる事がないほど強烈だ。短い枝の先に7〜10個の花が散房状につく梨の花は、バラ科ナシ属の落葉高木。最古の梨の記録は『日本書紀』(720)で、持統天皇時代に栽培の奨励が記されている。長十郎に代表される赤梨と二十世紀に代表される青梨とがある。
ぶどうの産地の山梨はナシの原産なのか?と思っていたのは私だけか・・・。
現代のひな祭り(女児のお祝い)とは程遠い縁起でした・・・。

井上象英
観象学講究総本部代表・京都比叡山赤山禅院鑑定士
17才で観象学人(易道観象派宗家)の門下生となり、暦法と神道学を修める
後に易学・気学・姓名学・墓相学及び風水学鑑定士資格取得す
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