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14: 追儺(ついな) 事始め
追儺(ついな)
節分にはマメで鬼を追い払う。これは疫鬼を祓う追儺行事からきている。
鎌倉時代まで「豆撒き」や「追儺」は6月や12月の大晦日に行われる行事だった。
中国では紀元前三世紀ごろからあった習俗で、日本には飛鳥時代に仏教や陰陽道とともに伝えられ、室町時代には足利将軍家で行われていた記録がある。
その後慶雲三年(706年)には疫病が大流行し、村人や農民が次々と倒れ、治世を預かる領主、朝廷は大晦日に土偶や土午を作り、鬼やらいの神事をしたそうだ。
とくに『花宮三代記』の文中には「今日は節分で勝栗打ちを行った・・・」との記述も。
とくに背の高い人物を方相氏という呪師として役決めをし、その呪師の掛け声で鬼を追い回すのである。そして桃の弓、葦の矢で逃げ回る鬼を射るそうだ。
これがいつしか、節分の行事と重なり「節分に現れる邪気悪鬼をマメで追い払おう!」となり、現代の「豆撒き」の形態になる。
また旧暦での立春は1月7日前後で正月と重なり、節分はこの立春の前日を指すようになり、日本各地で"鬼はー外!福はー内!"と声を張り上げて豆を撒く慣わしとなった。
つまり、これは邪気や悪鬼を追い払う「追儺」(鬼やらい)の行事からきたもので、豆は「魔が滅する」の意味で、魔物退治の最も効果的な道具と考えられたのである。
さらに豆を炒るのは、年占(天候や作物の出具合を占う)のうちの「豆占」に起源する。
白く焼ければ晴れて豊作に、黒く焦げれば雨、早く黒焦げになれば凶作である。
地方では、魔よけや邪気の侵入を防ぐため、ヒイラギなどの枝にいわしの頭を刺して「目つき柴(鰯の頭を柊に刺す)」を家の戸口にさす風習もある。
"ヒイラギのトゲで鬼の目を突き抜くぞ!"と云う脅し文句をビジュアル的に見せているようで、カヤ、大豆の殻、竹なども使う。時にはにんにくやヒルのような臭いの強いものを添えたりもする。これは「やいかがし(焼い嗅がし)」と云う呪法から起因しているそうだ。

事始め
2月8日は「おことの日」である。
「こと八日」は2月8日と12月8日のことで、"こと"とは祭りや祭事を指さす言葉。
各地で事始め、事納め、八日節供そして八日待ちといろいろに呼ばれている。
また、「おこと」とは農事のこと。おことの神様は田んぼにいることが多く、農業神を迎えるにあたって、物忌みするというのが本来の意味らしい。
また、おことの夜には大きな目玉、または一つ目の怪物が家の中を覗くと言われ、目篭やザルなど、目の多いい物を庭に立てるとか、網を立て掛けるなどの習慣がある。
とくに、この日には味噌汁に芋や牛蒡、大根、あずき、人参、焼き栗、こんにゃくなどを入れたおこと汁を食べる習慣があり、醤油味になると従兄弟汁?と名称も変わるそうだ。
ちなみに、2月8日を「事始め」と呼ぶ地方は、12月8日を「事納め」としている。


井上象英
観象学講究総本部代表・京都比叡山赤山禅院鑑定士
17才で観象学人(易道観象派宗家)の門下生となり、暦法と神道学を修める
後に易学・気学・姓名学・墓相学及び風水学鑑定士資格取得す
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