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爽快倶楽部編集部


平成20年1月1日
新年のご挨拶
 明けましておめでとうございます。
 爽快倶楽部も今年で4年目、あっという間の4年間でした。おかげさまで多くの方々からあたたかい励ましや、貴重なアドバイスもいただき今日にいたりました。中高年の方々にもっとインターネットを楽しんでいただきたい、インターネットを通じて社会に発言をしていただきたい、その思いでスタートした爽快倶楽部が、これほどまでに多くの方々の御支持を得たことに厚く御礼申し上げます。今後も中高年のための情報の場として出会いの場として、更なる内容の充実に励んで参ります。本年もよろしくお願い申し上げます。

 昨年を振り返ってみれば、「偽装」という言葉一つで言い表すことができる世相でした。食品偽装に始まり、年金偽装など、あまりに庶民を裏切る偽りに満ちた年でありました。この偽装という行為、法に触れることは勿論のこと、例え法に触れぬときにおいても、社会通念、道徳を裏切る偽装が横行しています。例えば、生活に一定の余裕があるのに児童の給食費を払わない、明らかに行政の怠慢であるにもかかわらず薬害の責任を認めない。これらの根底には、自分だけがよければいいという公共心の欠如があり、個人を含め、行政、企業とともにこれに毒されています。

 かっての日本において、正直は一つの美徳でした。が、今は正直者は馬鹿をみるとの言葉通り、社会のあらゆる場で偽装が横行しています。これからの時代、食品に限らず政治、行政、報道、世の中のすべての物事に対して、まずは偽装を疑うことが必要でありましょう。残念ではありますが、これが現実です。

 ところで、心あたたまる話題もありました。一人の日本人テノール歌手が歌った「千の風になって」が大ヒットし多くの人に今なお感動を与え続けています。
 「私のお墓の前で 泣かないでください
  そこに私はいません 眠ってなんかいません
  千の風に
  千の風になって
  あの大きな空を
  吹きわたっています」(千の風になって 歌詞より)
 人は老いも若きも、遅かれ早かれ死という事実を受け入れねばならない時がきます。が、この歌は、死はもう一つの生の始まりであることを予感させてくれます。人の死は千の風となって大空高く吹きわたることができます。この千の風に触れるとき、送られる者も、送る者も、死が全ての終わりではないと気付かせてくれます。日本人の死生観を一変させたと云って過言ではないかもしれません。こうした歌を受け入れる心が日本人の中に残っていたことこそ、ある意味の奇跡です。

 さて、今年はどんな年になりますやら・・・。
爽快倶楽部編集長 伊藤秀雄




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