| 【番外】第六十二回 トイレの神様 (平成21年)(2010年) |
| 作詩 植村花菜・山田ひろし 作曲 植村花菜 |
今回は番外編、現代の曲である。若い女性の歌、トイレの神様である。
歌手自身と歌手の亡きおばあちゃんとの思い出を歌った曲であり、小学校3年から23歳位までの実体験をもとにして作られたという。
何故この曲をとり上げたか、理由は簡単である。この曲は涙なくして聴くことができない、これである。筆者が歳をとって涙もろくなった、それも一因かもしれない。が、若い人達でも、この曲を聴いて思わず涙を流すことが多いことを考えれば、この曲にあるある種の普遍性を感じる。
歌手は幼い頃、祖母に可愛がられて育った。祖母は孫に、トイレをいつもきれいにしているとトイレの神様がべっぴんさんにしてくれるとすると教え、それを信じて孫が、せっせとトイレ掃除をする。孫はやがて大人に成長し、祖母を含め家族とも距離をおき、別に暮らし始める。孫は、ある日祖母が入院したと聞き、病院に見舞いに行くが。わずかな会話だけで病室を出される。そして、その翌日、祖母は他界する。それを知った孫は、祖母が自分が会いに来てくれることを信じて命を保ったこと、祖母の愛情の深さを改めて知る。これだけの話である。これだけの中に、祖母の孫に対する深い愛情と、人の生きるべきあり方を身をもって孫に教えた祖母の姿がある。
今、こうした家族はどれだけあるだろうか。戦後の核家族化の中で、祖母と暮らす孫はどれほどいるだろうか。人は生まれ教えられて育ち、その教えを、また次の世代に引き継いでいかねばならない。こうした、かっては当たり前のことのように行われたきた事が、どれだけ為されているだろうか。
この歌を聴いて考えさせられた次第である。
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トイレの神様/植村花菜 |
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